就職する高校生が知っておくべきお金の事4つ

仕事のあれこれ

こんにちは無資格FPのむらたくです。

この春から就職するっていう高校生もいらっしゃると思います。
なのに、

「就職してからのお金の事なんて、学校では全然教えてくれない…」
「親はお金の話なんて一切しない…」

なんてことを思っているのではないでしょうか。

 

なぜか、学校や家庭では金融教育というのをあまりしません。
ですがこれから社会人になるあなたにとっては、一番重要と言っても過言ではありません。

 

私自身、高校卒業後そのまま就職をしました。
その経験から

「こういう事知ってたらよかったな」

という事を書いていきたいと思います。
この記事を読むことで、就職後にお金に困るという事を少なくすることができるハズです。

 

 
スポンサーリンク
 

生命保険には入るな

会社に入って一番初めに問題になるのがこれだと思います。

おそらく、あなたの会社に出入りする保険会社の営業が保険を勧めてきます。

「保険入っていますか?」
「働けなくなったら大変ですよ!!」

みたいな感じで煽ってきますw

 

これだけは言っておきます。

生命保険は入る必要なし

 

まず、あなたが死んでお金に困る人はいますか?

例えば、こんな感じで考えてみましょう。
実家暮らしで両親ともに共働き、貯金もある。なんて状態であなたが亡くなって誰がお金に困るでしょうか?

おそらく、困る人はいないですよね?

なので、まずはあなたが死んでお金に困る人がいるかいないかを考えてみましょう。

 

医療保険はどうするべき?

そして医療保険ですが、心配なら入ってもいいと思っています。

ただ、入院日額1万円とかは必要ありません。

なぜなら、日本には公的保障というものが存在するからです。

公的保障っていうのは、入社したと同時に健康保険というものに加入します。
その健康保険が、ある程度の医療費をカバーしてくれる制度です。

例えば、1か月の医療費が10万円かかった場合でも、自己負担は約6万円で済みます。
(自己負担額は収入により上下します)

というより、いくら医療費がかかろうが自己負担は約6万円で済むのです。

これは、高額療養費制度と言われる健康保険の公的保障によるものです。

  医療保険かけすぎてない?高額療養費とは?

 

他にもケガや病気で会社に行けない場合でも、収入を補償してくれる傷病手当金という制度があります。

これは月収の2/3を最長1年6か月、健康保険から支払ってもらえる制度です。
なので、仕事をしていなくても月収の2/3の給料がもらえると思っていただければわかりやすいです。

  え?!お金もらえるよ!病気やケガで仕事を休んでも支給される傷病手当金とは?

 

どんな保険がいいのか

年収300万円程度の場合、おそらく医療費の1か月の上限額は57,600円になります。
なので、1か月に57,600円以上の医療費を払う事はまずありません。

なので、入院などした場合の保障を手厚くするより、
どんな病気やケガになった場合でも57,600円まで支給されるようなプランを組むようにしましょう。

 

そして、必ず掛け捨てタイプの保険にするようにしてください。

保険には貯蓄型掛け捨て型の2種類の保険があります。

貯蓄型は ”保険と一緒に貯金もできるタイプ” で、掛け捨て型は ”保険のみのタイプ” になります。

なぜ、貯蓄タイプがダメなのかというと満期にならずに解約した場合、貯金していた分が少なくなって返ってくるからです。

例えば貯蓄型の保険に入っていて、
今よりも保障もよくて安い保険を見つけた場合、乗り換えたいと思いますよね。
でも、

「保険の貯金が少なくなるから乗り換えられない」

という心理状態になってしまいます。
これは、サンクコスト効果という心理現象です。

例えば、UFOキャッチャーで

「1000円も使ったからもう取るまでやめられない」

みたいな時と同じですね。

 

結局損したくないという心理が働いて逆に損をしてしまうのです。
なので、貯蓄型ではなく掛け捨て型をおススメします。

  医療保険はどれくらい必要??保険を見直す際に大切な3つのポイント

 

どうしても、「貯金もしたい」というのであれば、貯金だけできる保険に入るといいでしょう。

医療保障などが無く貯金だけできる保険というものも存在します。
なので、掛け捨て型の保険とは別に、この貯金のできる保険に入るといいでしょう。

  銀行預金はもったいない!!貯金するなら保険積み立てですべき3つの理由

 

 

クレジットカードは作っておく

「クレジットカードって危ないんじゃ…」

と思われるかもしれませんが、使い方さえ間違えなければむやみに怖がることはありません。
クレジットカードは ”支払ったお金が翌々月に銀行口座から引き落としになる” というだけの事です。

なので、支払の管理さえできていれば使い過ぎることもありませんし、分割払いやリボ払いにさえしていなければ手数料も発生しません。

今では、使用履歴もスマホで簡単に見られるので、

「いくら使ったかわからない…」

というような状態にはなりにくいのです。

 

そして、なぜクレジットカードで支払う事をおススメするかというと、ポイントが貯まるからです。

大体のクレジットカードは100円で1ポイント貯まり、その1ポイントは1円として利用することができます。

例えば、1か月4万円程度クレジットカードで支払った場合、400円分のポイントがもらえます。
1年間だと4800円分のポイントにもなるのです。

  クレカ初心者必見!!おすすめクレジットカード3選

 

リボ払い、分割払いはするな

ここで、クレジットカードの注意点があります。

それは必ず

一回払い、二回払い、ボーナス払い

のどれかにする事です。

なぜなら、そのほかの支払い方は手数料がかかるからです。

具体的に言うと、二回払いより多い分割払い、リボ払いなどです。
そしてでも一番やってはいけない支払い方はリボ払いです。

リボ払いとは、”支払った金額に関係なく毎月あなたが決めた金額を返済していく支払い方” です。(最低返済金額は決まっています)

そしてなぜリボ払いがやってはいけない支払い方なのかと言うと、

手数料が高く、支払金額を少なく設定できてしまうためです。

支払金額を少なくしてしまえば、借金返済に長い期間がかかります。
そして、返済期間が長くなってしまえば、返済する金額もどんどん増えていくのです。

  リボ払いの残高が40万円になったときの話

 

「クレジットカードは怖い」という人はデビットカードかプリペイドカード

ここまでの説明で、どうしても

「クレジットカードは怖い…」

と思う方もおられると思います。
なので、そんな方にはデビッドカードプリペイドカードをおススメします。

 

デビッドカードとは、支払ったその時点で口座からお金が引き落としになるカードです。

クレジットカードが翌々月に引き落としになるのと違い、買い物をしたその場で銀行口座から引き落としになるため、口座残高以上の買い物をすることができません。

なので、一か月に使う金額だけを口座に入れておいてデビッドカードで支払いをするという方法をとれば、無駄に使い過ぎるという事が無くなります。

 

プリペイドカードとは、事前にチャージしてその残高から支払っていくカードです。

簡単に言うと、セブンイレブンの nanaco のクレジットカード版と思ってもらえればOKです。

これも、デビッドカードと一緒で使い過ぎるという心配のないカードです。
なぜなら、事前に一か月に使う金額だけをチャージしてから支払う事ができるからです。

そうすることで、チャージ金額以上に支払う事ができなくなり、無駄遣いができなくなります。

 

これらのカードもクレジットカード同様にポイントが貯まります。
なので、現金で払う事をなるべく避けて決済できる方法を考えてみることをおススメします。

 

通勤距離は短くする

就職するとなると、やはり広範囲で会社を探されると思います。
そうなると、やっぱり通勤距離が長くなってしまいがちです。

ただ、通勤距離が長くなる事をおススメしません。

なぜなら、これら3つの理由があるからです。

・通勤手当では交通費をまかなえない
・通勤手当で社会保険料は上がる
・自分の時間が限られる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

通勤手当では交通費をまかなえない

会社に行くようになると、通勤手当というものがもらえます。
通勤手当とは通勤距離に応じて、通勤にかかるであろう費用を会社が負担してくれるというものです。

ただ、通勤手当には問題があります。

それは、金額が少なすぎるという事です。

 

車通勤の場合、通勤にかかるのはガソリンですよね?

でも、ガソリンだけではありません。

車を走らせれば、タイヤもオイルもブレーキ、そして車本体も消耗していきます。

また、車通勤には必ず発生する通勤渋滞。

青になってもなかなか進まない車、煽ってくる後続車、無理に割り込んでくる車。

車通勤では様々な車があなたを襲ってきます。
そして、その結果あなたにはストレスが残ります。

ストレスは万病の元と言われるほど、人体には害悪でしかないのです。

将来、あなたがストレスによって病気になってしまえばそれを治療する医療費もかかってしまいます。

お金を稼ぐために仕事をして、仕事でストレスを溜めて、そのストレスで病気になって、病気を治すために医療費を払うという悪循環になってしまいます。

なので、できるだけストレスの無い環境をあなた自身で作り出す必要があるのです。

そのためにも、まずは会社の近くに引っ越すべきなのです。

  一年間で30万円!?車の維持費を計算してみた
  車通勤のあなたが失っている3つの物

 

通勤手当で社会保険料は上がる

会社に入社すると “社会保険料” というお金を毎月給料から天引きされます。

社会保険料とは、年金保険料健康保険料です。

これらのお金は毎月必ず支払わなければなりません。
なので、これらの支出を少なくすることは非常に重要な事なのです。

この社会保険料は1か月の総支給額で決定します。(3, 4, 5月の総支給額の平均額)

なので、給料が高ければ高いほど多くの社会保険料を支払わなければなりません。
そして、通勤手当もこの給料の中に含まれています。

つまり、通勤手当が上がれば上がるほど社会保険料への支出も増えるという事になるのです。

  会社員が社会保険料を下げる方法5選

 

自分の時間が限られる

新入社員として入社すれば覚えることがたくさんあります。
なので、会社だけでなく家でも勉強する事になると思います。

そして、自分で自由に使えるお金が増えるので、高校の友達と遊んだりする機会も増えてきます。

そんな中、通勤に多くの時間を使ってしまうと自分だけの時間というのを一切取れなくなってしまいます。

そして、なにより睡眠時間や食事の時間が削られてしまいます。
その結果、健康状態が悪くなったりご飯が簡素なものになってしまい、病気になるリスクが高くなってしまいます。

 

若い時間は本当に貴重です。
そんな大切な時間を通勤に使うのは非常にもったいないです。

なので、会社が遠い場合はできるだけ早く近くに引っ越すようにしましょう。

 

 

控除というものがある事を知っておく

“控除” というものを知っていますか?

おそらく知らないと思います。私も高校生の時は知りませんでした。
知ってたらすごいです。

本来税金がかかる収入に、税金を掛けないようにする制度です。

例えば、会社でもらう給料にも控除があります。

給料には所得税という税金がかかります。
ですが、給料全額に税金がかかるというわけではありません。

なぜなら、控除があるからなのです。

おそらく、必ず受ける控除は、

・給与所得控除
・社会保険料控除

この2つです。

給与所得控除とは、
もらった給料の中に仕事で使ったお金もあるよね?
だから、収入に応じてその金額だけ税金を掛けないようにしよう。という控除です。

 

社会保険料控除とは、
給料から社会保険払っているのに、そこに税金をかけるのはおかしいよね?
だから、支払った社会保険料分には税金を掛けないようにしよう。という控除です。

 

これらの控除はほんの一部です。
これらは、会社に勤めていれば必ず受けることができる控除ですが、
あなた自身が申告しなければ受けられない控除というものも存在します。

なのでこの事を知っていなければ、
申告すれば払わなくてよかった税金を無駄に払ってしまうという事になりかねます。

”控除”というものを知っておくことで、払わなくていい税金を払わない術を身に着ける事ができるのです。

  そもそも控除ってなに??
  月8400円以上医療費かかってない?医療費控除とは?
  「財布盗られた・・」←税金少なくなるかもよ!雑損控除とは?

 

まとめ

この記事をまとめると

・生命保険には入るな
あなたが死んでお金に困る人はいる?

・クレジットカードは作っておく
現金で払うのはめっちゃ損

・通勤距離は短くする
通勤は損しかない

・控除というものを知っておく
無駄に税金を支払わなくてすむ

これらの事はおそらく、いま会社で働いている人ですら知らないという事もよくあります。
なぜなら、教えてもらう機会がないからです。

なので、この記事を読んでいるあなたは会社でもお金の事に詳しい人になれていると思います。
ぜひこのことを、入社した会社の同期などに教えてあげてもらえたらなと思います。

タイトルとURLをコピーしました